公益社団法人大阪府不動産鑑定士協会の会長ご挨拶

この国の、そして皆様の、不動産の未来のために

 HPをご覧いただきありがとうございます。

 ネットに価格情報があふれているのに、不動産鑑定士はいまさら何を鑑定するのか? それに売り手と買い手の交渉で自由に値段をつければいいのでは?
 そんな問いかけをいただくことがあります。

 ネットで3,000円の商品を買って失敗しても、仕方ないと諦めがつくかもしれません。ですが、3,000万円の不動産を買って失敗したときは・・・
 実は不動産には定価がありません。理由は簡単で、まったく同じ商品(不動産)がないからです。それに不動産の性能を保証する制度はあっても一部ですし、それを価格にどのように反映させるかは売り手と買い手の自由に任されています。
 もし相手のほうが事情に詳しく、都合のいい話しかしないとしたら? 最新の知識や大事な情報を相手も知らないとしたら?

 定価のある商品と同じようなノリで扱うと、知らずデメリットを受けるのが不動産です。と同時に、国民生活の基盤であり、国民資産の大部分を占めるのも不動産です。
 不動産は、日々の生活で意識することがなくても、いざというときに非常に重要な資産です。なぜなら衣食住のなかではもっともお金がかかり、将来にわたって影響があるからです。国民・府民・企業の皆様の大事な資産は、その額の大きさゆえに、個人の生活、企業活動、さらには国家の経済成長にも大きく影響します。
 そのため不動産鑑定士は、誰よりも多くの町を歩き、多くの不動産を見て、そして勉強して考えます。売買・賃貸はもちろん、公共事業、課税、裁判、果てはグローバルな投資でどのように価格・賃料が扱われるか考えます。
 だからこそ国家から制度として認められ、皆様に貢献できると信じています。

  何かと話題になっている尖閣諸島の価格を求めることができるのも不動産鑑定士ですし、身近なところでいえば、固定資産税評価や相続税路線価を求めているのも不動産鑑定士です。投資でいえばJ-REITの評価も行っています。

 情報化社会が進めば進むほど、何が私たちにとって本当に必要な価格か、何が真に適正な価格か、ますますわかりにくくなっています。
「儲かりまっか」「損させまへんで」の観点からアドバイスできるのも、また私たちが共に生活する社会のなかで「不公平な値付け」を防止できるのも不動産鑑定士です。
 そして求める価格・賃料が重要であるのはもちろんですが、そこに至るまでの相談、問題整理、調査、分析といったプロセスには宝物が眠っています。また価格・賃料を求めた後のアフターフォローから安心と信頼がしっかり根付くものと信じています。

 私たち公益社団法人大阪府不動産鑑定士協会は、不動産鑑定士や鑑定会社によって組織される大阪府下で唯一の公益社団法人です。
 おかげさまで今年、社団設立20周年を迎えますが、その歴史は古く、商都大阪では早くから土地を鑑定する必要性が認識されて、鑑定業が存在していました。金融機関や不動産会社にも鑑定部門が作られていました。そのため日本に鑑定制度が発足したのとほぼ同時期に、日本の鑑定協会の最初の支部がこの大阪に作られています。それ以降、常に全国に向けて発信を行ってきました。
 その歴史を継承し、大阪人関西人としての品位と矜持をもって、専門性を発揮する協会が私たち公益社団法人大阪府不動産鑑定士協会です。

 不動産に関する様々なご相談に応じる無料相談会を行っているほか、全国に先駆けて、収益物件の売買のご参考になるような府下エリアごとの利回り調査等を行っています(http://www.rea-osaka.or.jp/area.html)。
縁の下の力持ちとして、いろいろなことをしていますので、どうかお気軽にご相談ください(http://www.rea-osaka.or.jp/data/2014_profile.pdf)。

 日本そして皆様の、不動産の未来のために何ができるか、さらに一層、努力し、貢献できることを喜びにしたいと思っています。それが当協会のミッションです。

 今後とも、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

会長 光岡 正史